Monday, 9 April 2012

復活祭(イースター)


生命・復活の象徴 イースターエッグ
イースターは春分の後の最初の満月の次の日曜日とされており、毎年日付が異なります。キリストが死後3日目にして甦ったことを記念し、春の自然の甦りを祝うお祭りのようです。日本では桜の開花が春を告げるように、こちらではイースターが春の到来を象徴しています。
今年のイースターは48日でした。49日もイースターマンデーで祝日です。ハンガリーのイースターマンデーは、男性が女性を花に見立て、花が萎れないように、いつまでも美しくあることを願い、水をかける風習があります。女性は自宅で料理やお菓子、飲み物(アルコールを含む)を用意し、水をかけに来る男性を待っています。多くの人々は、この機会に親戚同士を訪れ合います。かつては、バケツで豪快に水を掛けていたようですが、現在は香水を頭に振りかけるのが一般的です。(ホッロクーという村では、今でも伝統的な水掛けが豪快に行われております。こちらのリンクの写真をご覧ください→Hollókő húsvét)いろんな香水の匂いが混じると、かなり頭が臭くなるのは事実ですが、一年に一度はこんな(楽しい?)日があっても良いのではないでしょうか。女性は水を掛けてもらったお礼に、イースターエッグを男性に渡します。未婚の女性は手作りのイースターエッグを男性にプレゼントするようです。私は特に手作りを準備する必要がないので、卵型のチョコレートやウサギのチョコレートを渡しました。卵は生命や復活を象徴し、子だくさんのウサギは繁栄、多産のシンボルとされ、どちらのアイテムもイースターには欠かせません。
イースターが来る前、水を掛けにくる親戚のため、どんな料理を用意したらよいのか見当が付きませんでした。夫に聞くと、基本はイースター用のハム、ゆで卵、ラデイッシュとのこと。イースター用のハムは煮豚(チャーシュー)のように煮ます。私は香辛料などを加えず、普通の水のみで4時間ほど煮ました。味は異なりますが、いわゆる煮豚です。白い西洋ワサビを付けて食します。余計な脂分が無く、さっぱりとしていて美味しいです。
男性陣に交じり、一緒に親戚の家を訪問してみてはどうかと夫の従兄弟からのお誘いを受けたので、カメラを持って、親戚のお宅を転々とお邪魔することになりました。ハンガリーの習慣を知るという目的で訪問しているのが明らかなため、皆喜んで迎えてくださいました。どこのお家もそれぞれ形式は異なりますが、イースターの飾り付けが綺麗にされており、ご馳走が用意されており、お互いの話も弾みました。

手探り(?)で何とか用意した初イースター料理



イースター用の可愛らしい紙ナフキンは種類豊富


うずらの卵の飾り付けが愛らしい(伯母さんの家にて)



イースターのおもてなし (伯母さんの家にて)



親戚の女の子にもらった手作りのイースターエッグ

イースターには欠かせないウサギのチョコレート