Sunday 26 February 2012

ハンガリーの寄付金により学童が建てられました

マジャール・テレコム、Telenor、UPC、Vodafonがハンガリー国内で2700万フォリントの寄付金を集めたそうです。また、教育省でも学校などに呼びかけ、学生から100万フォリントの寄付金を集めました。その寄付金から、Save the Childrenが主体となり岩手県大槌市に学童を建てました(寄付金の割合はSave the Childlen4/1、ハンガリーの寄付金4/3)。子供達の嬉しそうな様子がテレビのニュースで放映されていました。この記事に関して、日本語・英語のニュースを探しましたが、見つかりませんでした。
ハンガリー語ですが、ご参考までに記事のリンクです。

ハンガリーの寄付金より学童創設

インフォメーション・ガール

昨日、テスコに買い物に行ったところ、旦那さんと買い物に来ていると思われる奥様が、トイレットペーパーのプライスカードを持ち、ルーマニア語で話しかけてきました。プライスカードには「+(無料)プレゼント」と書かれており、どうやら、そのプレゼントとは何かということを、私に訊ねているみたいです。「トイレットペーパ(16ロール)を購入した人には4ロールのトイレットペーパーが無料で付いてくるということだと思いますよ。」とハンガリー語で説明。奥様はハンガリー語の数字だけはわかるようで、「ああ、トイレットペーパー4つってことね。(恐らく、ルーマニア語でこう言ったと思われる。)」と言い、4ロール入りのトイレットペーパーをカゴに入れました。私も一組購入することにし、ハンガリー語で「さようなら」と挨拶すると、奥様が「チャオ!」と茶目っ気たっぷりに返答してきました。土曜の午前中なので、買い物客で賑わっていたにも関わらず、何故よりによって外国人に声をかけてきたのでしょう??
プダペストでも「この地下鉄は〇〇に止まりますか?」とか、電車にのって発車を待っていると、「この電車は〇〇方面でしょうか。」「何時に出発しますか?」「ベーケーシュチャバには何時に到着しますか?」とか、近所のスーパーで「この町でプレゼント用の美味しいチョコレートを売ってるところってあるかしら?」とか、明かに地元民でない私が質問されることが、結構あります。
ただ単に、タイミング的に「そこ」にたまたま私がいるからということだと思いますが、日本人だったらわざわざタイミング的に「そこ」に外国人がいて、その人にわざわざ質問しないでしょう。私だったら、お店の店員さんや車掌さんを探して、情報を確認すると思いますが、かならずしも親切とは限らないので、この国ではおそらく、通りすがりの人に聞いた方がいい場合もあるのかもしれませんね。

Sunday 19 February 2012

ハンガリーの漬物


白カボチャ(左)とらっきょう(右)の酢漬け

漬物といえば、日本食には欠かせない存在。ハンガリーにも漬物が豊富にあります。生野菜が手に入りにくい冬には重要なビタミン源です。きゅうり(ピクルス)、キャベツ、パプリカ、瓜、スイカ、らっきょうなど、市場に出かけると色とりどりの酢漬けの野菜が売られています。味付けもお店によって微妙に異なります。辛く味付けされたパプリカの漬物もあります。らっきょうの酢漬けは日本のものとほぼ同じ味がし、カレーライスによく合います。キャベツの漬物は生で食するのは勿論、ロールキャベツなど、調理用としても使用でき、冬場の食卓には欠かせない存在です。

瓜とキャベツの酢漬け
ペペロニの酢漬け(これは辛くなかった)


MADE IN HUNGARY

ハンガリー語の取扱説明タグ
黒は最後の一枚
グレーは売切。代わりに紺を購入。
 













たまたま市場で見かけたキャミソール。売り子は高校生ぐらいの女の子で、おそらく家族のお手伝いで市場に売りに来ている感じでした。商品を眺めていると「綿100%です。丈も長いので、腰も冷え無いですし、40度のお湯で選択しても縮みません。」と説明してくれました。勝手な想像ですが、週末の学校の休みに、早朝の暗く寒い中に家を出て、家族のお手伝いをして偉いなと思い、黒と紺の2枚を購入することにしました。一番表にあったものは雪が舞い下りていたので、下の方から綺麗なものを包んでくれたちょっとした心遣いも嬉しかったです。自宅に戻ると、夫が領収書を見て、40Kmくらい離れたルーマニア国境に近い村の会社であることがわかりました。その会社で製造したものを、市場で販売していたことが判明。こちらの殆どの繊維製品は中国製で、ハンガリー製の繊維製品をお目に掛けることは殆どありません。たまたま購入したキャミソールですが、売り子の女の子も親切で、稀に見るハンガリー製だったので、何となく得した気分になりました。
Bekesで製造された手編みのバスケット
そして、プレゼント用に購入した手編みの籐のバスケット。隣町のBekes(ベーケーシュ)で製造されたものです。売り子のおばさんによると、昔は3つ工場があったのですが、今は個人経営になってしまったとのこと。夫と子供達は籐職人、お母さんが売りに出かけるという役割分担をして、細々と経営をしているようです。バスケットは、ほんの一例にすぎませんが、素晴らしい技術や美しい伝統はこれからも引き継がれていくよう願ってやみません。







春は近い?


マイナスの気温が続いていましたが、先週あたりから温度計がプラスを示すようになりました。気温が0度になり、ずいぶん温かくなったと顔の皮膚で感じます。雪解けの音は、近い春の訪れを告げているのでしょうか。

Sunday 12 February 2012

ハンガリー・マレーヴ航空が運航停止に


昔のマレーヴ機体(おそらくソ連製?)

小学生4-5年生向けアトラス(1992年発行) 

201223日午前6時、ハンガリー・マレーヴ航空が運航停止に至り、66年の歴史に終止符を打つことになりました。格安航空会社(LCC)であるWIZZ AIRが欧州委員会(European Commissionにハンガリー・マレーヴ航空が政府から補助金を受け取っているのは不当であり、調査をするよう依頼したところ、欧州委員会(European Commissionは、ハンガリー・マレーヴ航空が国から受け取った補助金は自由競争を阻害するものとし、2007年から2010年まで受け取った補助金を国に全額返金するように命令しました。その為にハンガリー・マレーヴ航空の負債が380億フォリント(17千ドル)に膨れ、状況を危惧した取引先が次々と未決済の支払いを求めたため、運転資金不足に陥り、突然の運航停止になってしまったようです。空港使用料が支払えずイスラエルとアイルランドからはマレーヴ機体が離陸できなくなり、ハンガリーに戻って来れなくなった模様。この時期に海外からマレーヴでハンガリーに訪れていた観光客は、あいにく帰りの飛行機が飛ばなくなってしまったので、空港で困っている様子もテレビで映っていました。代わりの飛行機を手配してもらうにも、この国ではスムーズにいくかどうか・・・。運航停止当日の午後には、マレーヴの機体をリースにまわすため、アイルランドからパイロットが到着したそうです。業界では、いつ倒産しても不思議ではないことを把握していたのかもしれません。国を代表する航空会社が無くなってしまうというのは、ハンガリー人のみならず、ここにいる外国人にとってもちょっと淋しい気持ちになったのではないでしょうか。

気温は10度(マイナス)

2月11日(土)午前8時現在 -12度
ハンガリー人と冬の気温の話をする際、「〇〇度である」という情報より、むしろ「プラス」なのか「マイナス」なのかが重要なポイントのようです。日本の気温について話すときには、「それはプラス?マイナス?」とよく聞かれます。毎日0度に達しない温度計を見ていると、奇妙な感覚がします。0度に達する日はいつ来るのでしょうか。

ところ変われば

チーズ売り場にあるハンガリー産の豆腐

ハンガリーでも中華料理を中心に、アジア食の人気が高いです。首都でもない田舎の町でも、キッコーマンの醤油や照り焼きソースがスーパーで売られるようになりました。以前は健康食品を扱うお店で、ダイエット食品として、あるいはベジタリアン向けにしか売られていなかった豆腐も、スーパーで手軽に手に入るようになりました。豆腐と言っても、日本の豆腐とは別物。ハンガリーの豆腐はあくまでもTOFU。このような固いTOFUは日本で食したことがありません。固いからとはいえ、高野豆腐とは言い難い。この崩れない豆腐という特徴から、マーボー豆腐を作る際に私は使用しています。写真はプレーンですが、スモーク味のTOFU(食べられないこともない)、肉の味に味付けされたTOFU(かなりまずかった)、赤いパプリカ入りのTOFU(食べたことが無い)など、変りTOFUもあります。パッケージには「肉やチーズの代わりに使えます」とあり、チーズコーナーに置いてあります。ハンガリー人はどうやってこのTOFUを調理しているのでしょうか・・・?