Saturday 23 June 2012

パプリカ入り豆腐

昨日、スーパーで味噌汁の具と思い、豆腐(プレーン)を買いに行きました。豆腐(プレーン)を一旦カゴに入れたのですが、目に入ったのは賞味期限近くで半額になったパプリカ入り豆腐。定価であれば迷わずプレーンを購入していますが、今晩のおかずに使用する豆腐ということを考えると、賞味期限が近いのは問題ないし、味噌汁に七味を振って食べることもあるから、そんな変な味にはならないであろうと思い、試しに買ってみることにしました。家に帰宅した夫も「なんだこれは!?」といった感じでしたが、食べてみると意外と美味しかったようです。今日はお昼にその豆腐を使用して、マーボー豆腐を作りました。マーボー豆腐はもともとピリ辛なので、この豆腐を使用したところで違和感は感じられませんでした。食材をどう使用するかによって、食べられなさそうなものも、結構美味しく頂けるもの。新しい食材にはなかなか手が出ないものですが、たまには変わった食材を買ってみるのもいいですね。
パプリカ豆腐を使用したピリ辛の味噌汁
パプリカ豆腐を使用したマーボー豆腐








ドラゴンボール

ドラゴンボールという名のコーンパフ
見た目はひなあられのようなこのお菓子。その名もドラゴンボールというコーンパフのお菓子がPROFIというスーパーチェーンで売られています。ドラゴンボールのアニメはハンガリーでも一時期人気があったようで、殆どの人は知っています。こちらの子達は「ドラゴンボール買って~」とおねだりしたりするんでしょうか。

Sunday 3 June 2012

将軍おかき?芸者レジスター?

日本風おかき 将軍ミックス 味は合格点
見た目も味も日本のおかきそのもの
レジスターの機種はGEISHA(SHARP製らしい)
スーパーで日本(風)おかきを手にいれることができました。その名も「将軍」。日本製には及びませんが、久しぶりに食べたおかきは、非常に美味しかったです。一気に完食してしまいそうになりました。また、こちらでは「芸者」という機種のレジスターがスーパーによくあるらしいです(どうやらSHARP製)。また、車の機種も、スズキの「サムライ」、三菱の「ショウグン」、バイクに関してはカワサキの「ニンジャ」というのがあります。これらは、日本の”分かりやすい”イメージなのでしょうね。変なネーミングに時々驚かされます。

Sunday 20 May 2012

ハンガリー版 どら焼き

ハンガリー版チョコレートどらやき
近所のスーパーに常時ではないのですが、時々、ハンガリー版のどら焼きが売られています。
味はチョコ味、クリーム味、あんずジャム味があります。クリームとジャム味に関しては、人工的な味が強くイマイチ。チョコ味はなかなか美味しいです。見た目といい、生地といい、日本のどら焼きにそっくりなので、おそらく日本のどらやきから生まれた商品なのでしょうね。



ハンガリーで生産され、近隣諸国にも輸出されているようだ
どらやきと牛乳で元気100倍(日本でいうグリコ的なお菓子?)
スマイルマークは子供達にうけそう
写真で見るとこしあんのどら焼きのようだ


Monday 14 May 2012

ラクトースフリー商品

ラクトースフリーのヨーグルトとカッテージチーズ
私の夫は10代後半から乳製品(チーズを除く)を食すとお腹を下す体質になったそうです。夫のお父さんも同じく、10代後半から乳製品アレルギーを持つようになったそうなので、夫の場合はどうやら遺伝によるものかもしれません。乳製品は好きだけれども、後のことを考えると好きなだけ食べるというわけにはいかず(本人によると、死ぬほど苦しいらしい・・・)。今まで牛乳の代わりに豆乳を購入していましたが、ハンガリーでは豆乳はかなり高価です。そこで見つけたのがラクトース(乳糖)フリーの商品。牛乳、ヨーグルト、カッテージチーズ、生クリーム、サワークリーム、カッテージチーズをベースにしたお菓子まで、ラクトースフリーの商品があります。価格は通常の製品よりちょっとだけ高めですが、手の届く範囲の価格内で、乳製品アレルギーをもった人が後のことを心配せず、乳製品をパクパク食べられる選択肢があるのは良いことだと思います。

Sunday 29 April 2012

急に来た夏

本日の最高気温は30度
最近は一日に、晴れ、曇、通り雨の天気があり、変化の激しい空模様の天気が続きました。先週は暖炉も付けていたほど、朝晩冷えており、地域によってはひょうも降っていました。一昨日ぐらいから急に気温が上がり、夏の季節に一転。冬から春にかけて、ここ数年の傾向はこのように不安定な天候のようです。こうも気候の変化が激しいと、着る服にちょっと困ってしまいます・・・。

コウライキジの卵

コウライキジの卵
私の勤めている職場は、公共交通機関では行きにくい町のはずれの農場にあります。野生の鹿やコウライキジ、雄鶏、雌鳥、鴨、今の季節ではコウノトリも遊びに来ます。先日、雄鶏がある地点を何度も往復しているのを、双眼鏡にて同僚が観察しており、殆どナショナルジオグラフィックのライブ放映状態でした。何故往復しているのか証拠をつかむため、社長夫人、同僚と私で草むらに足を運んだところ、同僚がコウライキジの巣を発見しました。卵は全部で10個あったのですが、うち4個は雄鶏が食べてしまったようで空になっており、1個は卵が割られた状態で中身はそのままになっておりました。手が付けられていない残りの卵は、同僚の妹さんの庭で飼っている鶏の巣にて保護することになりました。うまくいけば、24日後、コウライキジの雛が誕生する予定です。

Sunday 22 April 2012

Kg表示・個数表示

アイスクリーム 1Lあたり1220フォリント
EUでは肉や魚だけでなく、アイスクリーム、缶詰、冷凍食品、洗剤、歯磨き粉など、殆どの商品がKgあたりいくらであるか表示することが義務付けられているようです。たいていは、パッケージ毎、メーカー毎に容量が異なるので、商品を購入する際、参考になります。ジュースやビールなど飲料は1Lあたり、乾電池、ティッシュペーパー、トイレットペーパーなどは1個あたり、1ロールあたりの価格が表示されています。この表示は参考にはなるのですが、あくまでも参考程度。同じトイレットペーパーでも、メーカーによってはロールの芯が大きくトイレットペーパーが少ないものがあったり、卵でも10個入りでも非常に小さいものであったりするので、価格だけでなく価格に見合った品質であるかどうかということを考えてしまいます。前回も書きましたが、すべての商品が信頼できるとは限らないので、安さだけにとらわれず、価格と質のバランスを考えて購入することが大事だと思っています。

Sunday 15 April 2012

ハンガリー産の日本食(2)


焼きそばCLASSICは日本のインスタント焼きそばそのもの

姉妹品CHILI味は私にはちょっと違和感がありました

今回は焼きそばについて書きたいと思います。日本ではお目にかかれないような、着物姿の女性のパッケージが何となく新鮮な感じ(?)がしました。かやく(フリーズドライのキャベツやニンジン)も入っており、味も日本のインスタント焼きそばの味そのもの。インスタントとはいえ、私にとっては貴重な日本食なので手に入るだけで十分満足しています。確か首都のブダペストではマルちゃんの焼きそばも売られていたような・・・?スーパーで、この焼きそばの減り具合を見てみると、ハンガリー人も購入しているようです。このインスタント焼きそばを卵でくるんだオム焼きそばはハンガリー人の夫にも好評でした。

ソースの香りが香ばしく、インスタントにしては味良し
日本では麺は大変人気があり、麺なしの生活はありえない云々、焼きそばについて3ヶ国語で紹介

ハンガリーで低コストで手軽に作れる日本食

初めてCsicsóka(キクイモ)を食す
伯父さん宅の庭で栽培しているCsicsókaという根菜。特に手入れの必要もなく、放っておいても勝手に育ち、繁殖力も強いので、昔はハンガリーで、じゃがいもの代わりとなる非常食として食されていたそうです。最近は市場でもあまり見ることがありません。良く洗って、生で食したところ、ゴボウのような土の香りがし、サクサクとした食感がありました。日本の野菜と味が似ていると言ったところ、伯母さんが市場で新鮮なCsicsókaを買ってきてくださいました。日本でCsicsókaを見たことも食べたこともなかったので、私は勝手にヨーロッパの野菜だと思ってしまいましたが、日本では菊に似た花が咲くことから「キクイモ」と呼ばれているようです(興味のある方は→キクイモ)。日本でもどこでも手に入るという訳では無いようですが・・・。情報をさらに探ってみたところ、キクイモ焼酎なんて商品も売られているようです。
頂いたキクイモをどう調理しようか考えたところ、第一印象はゴボウ、あるいはレンコンを連想したので、細切りにして酢水に放置し、半分はマヨネーズで和えるだけのサラダ、半分は人参と玉ねぎを混ぜて、かき揚げにしました。たいした手間もかからず、コストも掛らず、ヨーロッパで手軽に作れる日本食ができあがりました。
キクイモ・人参・玉ねぎのかき揚げ
キクイモのサラダ

Monday 9 April 2012

復活祭(イースター)


生命・復活の象徴 イースターエッグ
イースターは春分の後の最初の満月の次の日曜日とされており、毎年日付が異なります。キリストが死後3日目にして甦ったことを記念し、春の自然の甦りを祝うお祭りのようです。日本では桜の開花が春を告げるように、こちらではイースターが春の到来を象徴しています。
今年のイースターは48日でした。49日もイースターマンデーで祝日です。ハンガリーのイースターマンデーは、男性が女性を花に見立て、花が萎れないように、いつまでも美しくあることを願い、水をかける風習があります。女性は自宅で料理やお菓子、飲み物(アルコールを含む)を用意し、水をかけに来る男性を待っています。多くの人々は、この機会に親戚同士を訪れ合います。かつては、バケツで豪快に水を掛けていたようですが、現在は香水を頭に振りかけるのが一般的です。(ホッロクーという村では、今でも伝統的な水掛けが豪快に行われております。こちらのリンクの写真をご覧ください→Hollókő húsvét)いろんな香水の匂いが混じると、かなり頭が臭くなるのは事実ですが、一年に一度はこんな(楽しい?)日があっても良いのではないでしょうか。女性は水を掛けてもらったお礼に、イースターエッグを男性に渡します。未婚の女性は手作りのイースターエッグを男性にプレゼントするようです。私は特に手作りを準備する必要がないので、卵型のチョコレートやウサギのチョコレートを渡しました。卵は生命や復活を象徴し、子だくさんのウサギは繁栄、多産のシンボルとされ、どちらのアイテムもイースターには欠かせません。
イースターが来る前、水を掛けにくる親戚のため、どんな料理を用意したらよいのか見当が付きませんでした。夫に聞くと、基本はイースター用のハム、ゆで卵、ラデイッシュとのこと。イースター用のハムは煮豚(チャーシュー)のように煮ます。私は香辛料などを加えず、普通の水のみで4時間ほど煮ました。味は異なりますが、いわゆる煮豚です。白い西洋ワサビを付けて食します。余計な脂分が無く、さっぱりとしていて美味しいです。
男性陣に交じり、一緒に親戚の家を訪問してみてはどうかと夫の従兄弟からのお誘いを受けたので、カメラを持って、親戚のお宅を転々とお邪魔することになりました。ハンガリーの習慣を知るという目的で訪問しているのが明らかなため、皆喜んで迎えてくださいました。どこのお家もそれぞれ形式は異なりますが、イースターの飾り付けが綺麗にされており、ご馳走が用意されており、お互いの話も弾みました。

手探り(?)で何とか用意した初イースター料理



イースター用の可愛らしい紙ナフキンは種類豊富


うずらの卵の飾り付けが愛らしい(伯母さんの家にて)



イースターのおもてなし (伯母さんの家にて)



親戚の女の子にもらった手作りのイースターエッグ

イースターには欠かせないウサギのチョコレート

Sunday 1 April 2012

(日本風)ナタデココ飲料

ここでも日本のジュースが手に入るようになったのか

と喜んだのは束の間。実はタイ産でした:-(
先日、24時間営業の小さなお店で、日本語を目にしました。ポッカの商品もハンガリーで売られているので、ポッカの新しい飲料水かと思い、手にしましたがタイ産の飲料でした。パッケージのデザインも如何にも日本的。タイ産なのに日本語が書かれている怪しげな飲み物だと思いましたが、細かく砕かれたナタデココが入っており、甘すぎず味は意外に美味しかったです。

Sunday 25 March 2012

今日からサマータイム

3月最終日曜日の午前2時、サマータイム(夏時間)に切り替わりました。
午前2時に時計の針を1時間進め、午前3時に設定します。
携帯電話やパソコンは自動的に夏時間に切り替える設定をしていると、
そのまま夏時間を表示してくれます。
ハンガリー人でもうっかりして、夏時間を忘れてしまう人が少なくないようです。
私も5年前、うっかり夏時間を忘れてしまい、駅で1時間電車を待ったことがあります。

Saturday 24 March 2012

メールにてコメントをお寄せください

先日、「コメント欄が無くコメントができない」とのご意見を頂き、コメント欄を設けることを検討しましたが、今のところはメールにて、コメントをお送り頂ければ幸いです。読者も多くないので、頂いたメールには(少しお待たせすることもあるかもしれませんが・・・)返信させて頂きたいと思います。
メールアドレスはsunchild.kiss@gmail.comです。右側About meのところにもメールアドレスを追加致しました。 Hotmailのアドレスも引き続き有効ですので、どちらのアドレスでも構いません。
頂いたご要望・ご意見・ご質問に関しましては、できる限りの対応をさせて頂きたいと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

日本に渡らなかったイタリアントマト


日本語表示のパッケージがなぜかハンガリーに
日本語表記の右上にハンガリー語表記のラベルが貼られている
夫と私が勤める食品卸の会社ではプライベートブランドとしてCOOP商品を扱っています。ハンガリーでも大型スーパー(テスコ、リドル、アルディ、ペニーマーケット、スパーなど)は大抵プライベートブランド(PB)の商品を揃えていますが、時にはひどい品質の商品もあります。購入した商品の殆どを捨てたこともあり、特定のあるスーパーの商品のPB商品には手を出さないことにしています。もちろん、PBでも十分メーカーに太刀打ちできるくらいの品質の商品もあります。体験からすると、信頼できるメーカーがPB商品を製造している場合は、品質も悪くはないです。同僚によると、COOPのコーラはかつて、コカ・コーラが製造していたらしく、安くて品質も悪くなかったようです。今のコーラは「コーラ風味ジュース」と表記されているので、コーラ味の何かなのかもしれませんが、ちょっと飲む気にはなりません。このような例外もありますが、概して、COOPPB商品は他社のPB商品と比較すると、まずまず信頼できるカテゴリーにあるようです。今のところは。安売りスーパーには必ずと言っていいほど、オレンジ風味オレンジジュースとか、バター風味マーガリンとかが置いてあり、化学香料たっぷりの商品を誰が買うのかなといつも不思議ですが、周りを見渡すと結構購入しているようです。
ある日、COOPPB商品の中に日本語パッケージの商品があるのを夫が発見しました。何故、日本に渡るはずだったマッシュトマトがハンガリーのルーマニア国境近い町まで、届いたのでしょう??考えられる理由としては、日本向けのパッケージを刷りすぎてしまった、あるいは、 日本からの当初の発注数から減らされてしまったなどだと思いますが、とにかく、行き場を失ってしまったトマト達はヨーロッパ近隣諸国に輸出されることになったのかもしれません。今日のお昼に、このトマトマッシュにひき肉、セロリ、玉ねぎ、バジル、オレガノ、月桂樹の葉を入れ、スパゲッティのソースにしました。日本に渡らなかったマッシュトマトですが、まさか、ここで日本人に食べられるとは思ってもいなかったことでしょう。時間も掛らず、トマトマッシュ自体の味も良かったので、また購入するつもりです。

消費者の選択

卵のパック、卵には生産コードが記されている
ハンガリーの卵、また卵のパックには生産コードが表記されています。
最初の1桁目(01234種類)はどのような状態で卵が生産されたかどうか、次は生産国コード(ハンガリー産であればHU)、最後は養鶏場のコードです。
最初の1桁目が0の場合は、有機餌が与えられ、放し飼いで育った鶏が産んだ卵。1の場合は、同じく放し飼いだが、有機餌ではない餌を与えられた鶏が産んだ卵。2の場合は、ケージではないが、限られた範囲内にて屋内にて放し飼いで育った鶏が産んだ卵。3はケージで飼われた鶏によって生産された卵。写真の卵のラベルの右上にあるのが、生産コードです。
Termelő telep azonosító kódja: 2HU102T04
この卵の場合「2-限られた範囲内にて屋内にて放し飼いで育った鶏が産んだ卵」であり、「HU」ハンガリー産だということがわかります。
先日、インターネットでこの卵に関する記事が載っておりました。詳しくはコチラ
この記事を読めば「3-ケージで飼われた鶏によって生産された卵」が食べられなくなりそうです。記事にもありますが、このような卵がマヨネーズ等の加工品に紛れてしまった場合、確認しようもありません。
このような生産者特定コードが卵だけでなく、他の生産物にも導入されるといいなと思います。
話は逸れますが、大型スーパーTにて、古くなった食肉に漂白剤を塗り、見た目を良くして再度販売していたということを、そちらで働く店員さんがTVで話していました。もしくは、サンドイッチの具などにして再利用するとのこと。もちろん、スーパー側は否定していますが・・・。大型スーパTの話かどうかはわかりませんが、見栄えのよくピンク色の鶏肉は、ホルモン剤の投与で短期間に成長させているとのことを別の番組で見ました。ハンガリー産の自然な鶏肉はトウモロコシを餌にしているので、皮はすこし黄色になり、中身は綺麗な淡いピンク色をしているそうです。私の住んでいるところは幸い近くに市場があるので、肉だけはスーパーでなく、市場、または小型地元スーパーの肉売り場(パック詰めされてないもの)にて肉は買うようにしています。だから安全とは限りませんが、少なくとも大型スーパーよりかは小さい家族経営のようなお店の方が信用できる気がするのです。消費者の選択と言葉でいうのは簡単ですが、見た目の綺麗さだけに惑わされるのではなく、品質を見抜く能力が試されているような気がします。

Friday 16 March 2012

3月15日 独立記念日

ハブスブルグ支配からの独立を求め続けたコシュート・ラヨシュ
3月15日はハンガリーの独立記念日で祝日です。1848315日はオーストリアハプスブルグ家の支配から独立を求め、ハンガリー国民が蜂起した日。
「起てマジャールの民よ 祖国が呼んでいる 今こそ起つとき 今起たねば起つときはない 隷僕の民に甘んずるか自由の民になるか いずれをとるか 君ら応えよ」
市民デモにて朗読されたペトゥーフィ・シャーンドルのこの詩は有名です。この祝日の朝は国立博物館の前で、演説や民族舞踊、音楽など祝日の催し物が、(私が知る限り)毎年TVで放送されています。昨日、ペトゥーフィ・シャーンドル似の俳優さんが国立博物館の前で、この詩を読み上げる場面があり、テレビでも迫力がありました。
ベーケーシュチャバでも、音楽隊、騎馬隊と民族舞踊の催し物がありました。その後、コシュート・ラヨシュ像のあるコシュート広場にて献花のセレモニーがありました。コシュート・ラヨシュはオーストリアからの独立のため、力を捧げた政治家・革命家です。

市役所の前にて独立記念日のセレモニー

地元の楽団による演奏
騎馬隊の中に女の子も数名いました
子供達による民族舞踊


Thursday 8 March 2012

女性の日

職場で花とデンマーク製のクッキーを頂きました
3月8日は「女性の日」とされ、男性から女性に花やお菓子を送る習慣があります。街では花を手にした男性(送る側)や女性(送られる側)が結構見かけられました。本来は「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念日で、ハンガリーでは社会主義の時代にこの習慣が始まったようです。今日では政治色は無いですが、その名残として男性から女性にプレゼントを送る習慣があります。

詳しくは→ 国際女性デー

Sunday 4 March 2012

ハンガリー産の日本食(1)

日清のインスタントラーメン"Quality from Japan!"
見た目も味もラーメンというよりスープパスタ
先日、久しぶりにインスタントラーメンを食べました。味はイタリアントマト味。ハンガリーのケチケメートという町に、日清のヨーロッパ工場があり、ここからドイツなどに輸出されているようです(工場はハンガリーにありますが、事務的な本部はどうやらドイツにあるようです)。こちらでは日本では売られていないようなトマト味、チーズ味といった現地人向けのラーメンが売られています。
"Quality from Japan!"とパッケージに印字された、 イタリアントマト味のラーメンは、ラーメンと思って食べなければ、何とか食べられます。麺はベトナム製やハンガリー製(クノール、マギー)のインスタントラーメン)より、ずっと良いです。ただ味付けが私には違和感がありました。スープスパゲッティーと思って食べればよいのかもしれません。量も331gあり、日本人向けではなく、ヨーロッパ人向けでした。気がつかずに完食しましたが、お腹が苦しかったです。
インスタント焼きそばも売られているのですが、こちらの方がラーメンより美味しかったです。インスタントラーメンとはいえ、こちらではパン1kgの価格に相当するので、決して格安な食べ物とは言えず、庶民の味とは言い難いのかもしれません。
ドイツの日清のウェブサイトを見ると、ハンガリーでは売られていないシーフード味のカップヌードル(おそらくハンガリー工場で生産されている)などが売られており、同じヨーロッパでも国によって置かれる商品が異なるようです。
 ハンガリー人は豚をたくさん食するので、とんこつ味のラーメンがあればヒットしそうな気がするのですが、今のところは売られていないようです。

日清(ハンガリー語版)ウェブサイト
http://www.nissinfoods.de/Chicken-Ramen.93.0.html

パッケージ裏にはハンガリーの製造所が

グレゴール先生の講演会

人口65千人のベーケーシュチャバにも空手、合気道、剣道、柔道が習える道場があります。日本の武道は老若男女に関わらず人気があるようです。先週の金曜日にグレゴール・ラースロー(Gregor László)先生の講演会があることを義母より教えてもらい、夫と参加することにしました。義母は「講演会で、日本について間違っていることを言っていたら指摘してあげるのよ。」と言いましたが、私も日本について全てのことを知っているわけではないので苦笑してしまいました。
当日講演会の15分前に到着したにも関わらず、聴衆客は私達以外おらず。会場ではグレゴール先生が講演会の準備(主に写真の配列)をしていました。まさか日本人が来るとは思っていなかったようで、びっくりしていましたが、文化も違うハンガリーでの生活はさぞかし大変でしょうと労わりの言葉を掛けてくださいました。先生がパソコンに向かって準備している中、おそらく先生の息子さんと思われる小学生2年生ぐらいの男の子がコップに入ったお茶を先生のところに運んできました。先生は「残念ながら、緑茶ではなくフルーツティー。」と言い、準備をしながらも早く到着しすぎてしまった私達にも気を遣って話しかけてくださいました。
その後、続々とお弟子さんや道場に通っている子供達やそのお母さん達、先生の友人、知人が到着し、聴衆客は15人ぐらいになりました。
今回の講演会のテーマは、グレゴール先生が昨年9月に京都にある日本正武館の道場にて、日本の先生達との稽古・演武をし、その時の経験談でした。日本への往復航空券もスポンサーが付いて6万円ぐらいだったこと。東京から京都まで新幹線に乗ったこと。日本人が車内で寝るのは時間を節約しているためで、効率的だともおっしゃっていました。少なくとも私が車内で寝るのは効率を考えている訳ではないのですが・・・。スリなどに気を使わなくても良く、車内で寝られるくらい、日本は安全なのでしょうね。
グレゴール先生は歴史の学士も持っており、日本の歴史にも興味があるようで、日本の中心が京都にあったことも説明されていました。京都のお寺も金閣寺を含む12か所を巡られたそうです。
演武会では、空手のみならず、あらゆる武術の演武があったようです。人の輪の中で、人々が投げた林檎を刀で切り落としていく様子、瓦割りの様子をビデオに収めていらっしゃいました。グレゴール先生達の外国人チームの演武は、皆技術があるにもかかわらず、日本人の前で披露するとなると、かなり緊張したようです。今回の講演会でも日本人の私がいるため、あがっているともおっしゃっておりました。


グレゴール先生は日本正武館からの感謝状、勲章、日本で買った絵馬、壁飾り、50歳の誕生日に家族からプレゼントされた日本刀といった宝物まで会場に持ってきてくださいました。その日本刀は残念ながら中国製とのことでしたが、ここハンガリーで中国製の刀を探すのにもご家族は大変苦労して探されたことだと思います。講演中に感謝状、勲章、刀が手渡しで回ってきました。本物の刀が回ってくるとなると、ちょっと緊張しました。そっと鞘から刀を抜き出すと刀には「殺します」の文字入れが・・・。それほどよく切れるんですヨ、という意味なのか、ただの冗談なのかわかりませんが、背筋がゾーっとし、その瞬間、鞘に刀を納めてしまいました。その後、思わず吹き出してしまいそうになりましたが、日本語が分かるのは、この会場で私だけ。きっと購入されたご家族は「おそらく刀の製造者であろう」と思っているに違いないし、50歳の特別な誕生日のプレゼントであるという心温まるお話も伺っているので、この場で吹き出してしまうという失態はどうしても避けたいと思い、こらえました。
最後の質問コーナーの中で、「一番印象に残っている出来事は?」という質問があり、グレゴール先生は「体の不自由な人達に対して、家族も人々も非常に温かい愛情を持って接していることに感動した」とおっしゃっていました。
お金のためだけでなく、本当に空手が大好きで長年続けていらっしゃるということが感じられました。1984年以降ベーケーシュ地方の武道連盟の会長を務めていらっしゃるとのことですが、きさくで親切な印象を持ちました。これからも先生のご活躍を期待したいと思います。

グレゴール・ラースロー(Gregor László)先生について:
日本空手(国際武道)6
日本空手(日本正武館)5
キックボックス 5
柔術 4

Sunday 26 February 2012

ハンガリーの寄付金により学童が建てられました

マジャール・テレコム、Telenor、UPC、Vodafonがハンガリー国内で2700万フォリントの寄付金を集めたそうです。また、教育省でも学校などに呼びかけ、学生から100万フォリントの寄付金を集めました。その寄付金から、Save the Childrenが主体となり岩手県大槌市に学童を建てました(寄付金の割合はSave the Childlen4/1、ハンガリーの寄付金4/3)。子供達の嬉しそうな様子がテレビのニュースで放映されていました。この記事に関して、日本語・英語のニュースを探しましたが、見つかりませんでした。
ハンガリー語ですが、ご参考までに記事のリンクです。

ハンガリーの寄付金より学童創設

インフォメーション・ガール

昨日、テスコに買い物に行ったところ、旦那さんと買い物に来ていると思われる奥様が、トイレットペーパーのプライスカードを持ち、ルーマニア語で話しかけてきました。プライスカードには「+(無料)プレゼント」と書かれており、どうやら、そのプレゼントとは何かということを、私に訊ねているみたいです。「トイレットペーパ(16ロール)を購入した人には4ロールのトイレットペーパーが無料で付いてくるということだと思いますよ。」とハンガリー語で説明。奥様はハンガリー語の数字だけはわかるようで、「ああ、トイレットペーパー4つってことね。(恐らく、ルーマニア語でこう言ったと思われる。)」と言い、4ロール入りのトイレットペーパーをカゴに入れました。私も一組購入することにし、ハンガリー語で「さようなら」と挨拶すると、奥様が「チャオ!」と茶目っ気たっぷりに返答してきました。土曜の午前中なので、買い物客で賑わっていたにも関わらず、何故よりによって外国人に声をかけてきたのでしょう??
プダペストでも「この地下鉄は〇〇に止まりますか?」とか、電車にのって発車を待っていると、「この電車は〇〇方面でしょうか。」「何時に出発しますか?」「ベーケーシュチャバには何時に到着しますか?」とか、近所のスーパーで「この町でプレゼント用の美味しいチョコレートを売ってるところってあるかしら?」とか、明かに地元民でない私が質問されることが、結構あります。
ただ単に、タイミング的に「そこ」にたまたま私がいるからということだと思いますが、日本人だったらわざわざタイミング的に「そこ」に外国人がいて、その人にわざわざ質問しないでしょう。私だったら、お店の店員さんや車掌さんを探して、情報を確認すると思いますが、かならずしも親切とは限らないので、この国ではおそらく、通りすがりの人に聞いた方がいい場合もあるのかもしれませんね。

Sunday 19 February 2012

ハンガリーの漬物


白カボチャ(左)とらっきょう(右)の酢漬け

漬物といえば、日本食には欠かせない存在。ハンガリーにも漬物が豊富にあります。生野菜が手に入りにくい冬には重要なビタミン源です。きゅうり(ピクルス)、キャベツ、パプリカ、瓜、スイカ、らっきょうなど、市場に出かけると色とりどりの酢漬けの野菜が売られています。味付けもお店によって微妙に異なります。辛く味付けされたパプリカの漬物もあります。らっきょうの酢漬けは日本のものとほぼ同じ味がし、カレーライスによく合います。キャベツの漬物は生で食するのは勿論、ロールキャベツなど、調理用としても使用でき、冬場の食卓には欠かせない存在です。

瓜とキャベツの酢漬け
ペペロニの酢漬け(これは辛くなかった)


MADE IN HUNGARY

ハンガリー語の取扱説明タグ
黒は最後の一枚
グレーは売切。代わりに紺を購入。
 













たまたま市場で見かけたキャミソール。売り子は高校生ぐらいの女の子で、おそらく家族のお手伝いで市場に売りに来ている感じでした。商品を眺めていると「綿100%です。丈も長いので、腰も冷え無いですし、40度のお湯で選択しても縮みません。」と説明してくれました。勝手な想像ですが、週末の学校の休みに、早朝の暗く寒い中に家を出て、家族のお手伝いをして偉いなと思い、黒と紺の2枚を購入することにしました。一番表にあったものは雪が舞い下りていたので、下の方から綺麗なものを包んでくれたちょっとした心遣いも嬉しかったです。自宅に戻ると、夫が領収書を見て、40Kmくらい離れたルーマニア国境に近い村の会社であることがわかりました。その会社で製造したものを、市場で販売していたことが判明。こちらの殆どの繊維製品は中国製で、ハンガリー製の繊維製品をお目に掛けることは殆どありません。たまたま購入したキャミソールですが、売り子の女の子も親切で、稀に見るハンガリー製だったので、何となく得した気分になりました。
Bekesで製造された手編みのバスケット
そして、プレゼント用に購入した手編みの籐のバスケット。隣町のBekes(ベーケーシュ)で製造されたものです。売り子のおばさんによると、昔は3つ工場があったのですが、今は個人経営になってしまったとのこと。夫と子供達は籐職人、お母さんが売りに出かけるという役割分担をして、細々と経営をしているようです。バスケットは、ほんの一例にすぎませんが、素晴らしい技術や美しい伝統はこれからも引き継がれていくよう願ってやみません。