ハンガリーでは2月2日に天気が良いと冬が長く続くと言われています。どうやら、この日はクマが冬眠から目覚め、洞窟から外に出てきたときに、晴れていると自分の影が見えるので、それに驚いて洞窟に戻って再び冬眠してしまうからだそうです。天気が悪いと自分の影に驚くこともなく、洞窟から出てそのまま食べ物を探しに出かけるので春も近いと言われています。夜のニュースでも幼稚園児がブダペスト動物園のクマを見に行っている様子が放送されていました。今年は天気が良かったので、この法則によれば、冬はまだまだ続きそうです。
今週末、テレビやラジオでも大雪が予想されていましたが、金曜の午前から雪が降り始め、今朝にはかなり積もりました。ルーマニア南部やモンテネグロの方では既に大雪が降っており、ハンガリーも同じように大雪が降るのかどうかといったところでしたが、今回はかなり積もりそうです。雪は粉雪なので、風が吹く度に粉雪が舞って、物語の世界にいるようでした。この機会に町の様子を見に行こうと思い、カメラを手に街を歩きました。今日は一日中マイナス12度から13度。外に居続けると、さすがに顔と手が凍えてきました。雪は粉雪なので、箒で掃けます。びっくりするほど綺麗に掃けます。車に積もった雪も箒で掃けば、綺麗になります。まるで、積もった埃を落とすかのようです。綺麗にしてもすぐに積もってしまいます。ハンガリーでは、自分の家の前で誰かが雪のせいで怪我をしてしまうと、責任を負われてしまうそうです。それも理由のひとつか分かりませんが、多くの人が自分の家の前の道を綺麗に雪かきしていました。
土曜日、大抵のお店は午前中までで、午後には閉まってしまいます。なので、土曜日の午前中、街を歩くと買い物客で賑わっています。今日のような悪天候でも、買い物客は少なからずとも歩いていました。今日のような雪の日には、買い物袋を持たせた子供をソリに乗せ、お父さんやお母さんが引きずっている姿をよく見かけました。子供がいる家庭では、このような日には家事と子供の世話ができるので、ソリは重宝してそうです。買い物袋を持たされている子供も皆楽しそうでした。昼食を終え、再び外に出ると午後は人があまりおらず、車の数もごく僅かでした。明日の朝、どれだけ積もっているか楽しみです。
2月4日(土)朝8時 12-13cmの雪 |
粉雪が舞う中、雪かき作業 |
今日は除雪車が活躍 |
雪に覆われた植木 |
雪が積もった貴婦人像 |
午前中は風も強く、吹雪でした |
土曜の午前、メインストリートの様子 |
噴水も雪に覆われて姿を消してしまった |
子供はそりに乗って楽しそう |
ハトも寒そう・・・ |
土曜の午前、車も雪に覆われている |
ベンチはピアノの鍵盤のよう |
午後には人も車もまばら |
マジャールスズキは20周年のようだ |