Sunday, 12 February 2012

ハンガリー・マレーヴ航空が運航停止に


昔のマレーヴ機体(おそらくソ連製?)

小学生4-5年生向けアトラス(1992年発行) 

201223日午前6時、ハンガリー・マレーヴ航空が運航停止に至り、66年の歴史に終止符を打つことになりました。格安航空会社(LCC)であるWIZZ AIRが欧州委員会(European Commissionにハンガリー・マレーヴ航空が政府から補助金を受け取っているのは不当であり、調査をするよう依頼したところ、欧州委員会(European Commissionは、ハンガリー・マレーヴ航空が国から受け取った補助金は自由競争を阻害するものとし、2007年から2010年まで受け取った補助金を国に全額返金するように命令しました。その為にハンガリー・マレーヴ航空の負債が380億フォリント(17千ドル)に膨れ、状況を危惧した取引先が次々と未決済の支払いを求めたため、運転資金不足に陥り、突然の運航停止になってしまったようです。空港使用料が支払えずイスラエルとアイルランドからはマレーヴ機体が離陸できなくなり、ハンガリーに戻って来れなくなった模様。この時期に海外からマレーヴでハンガリーに訪れていた観光客は、あいにく帰りの飛行機が飛ばなくなってしまったので、空港で困っている様子もテレビで映っていました。代わりの飛行機を手配してもらうにも、この国ではスムーズにいくかどうか・・・。運航停止当日の午後には、マレーヴの機体をリースにまわすため、アイルランドからパイロットが到着したそうです。業界では、いつ倒産しても不思議ではないことを把握していたのかもしれません。国を代表する航空会社が無くなってしまうというのは、ハンガリー人のみならず、ここにいる外国人にとってもちょっと淋しい気持ちになったのではないでしょうか。